Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
といいながら自分の顔を思いきり相手の顔によせて、ささやくような声で「あれですよ。老婆殺しの一件を、あんなに熱心に読んでいたのですよ」といってのける。そうしてこの敵同士は丸一分間もそのままの姿勢で、お互いの目を見つめたままだまり込んでいたと書いてある。
そのあとで、給仕がコーヒーの代を取りに来た時、ラスコーリニコフは、ポケットから札束をわしづかみに取り出して、ザミヨートフに見せつけながら、次にゾッと震えあがるような言葉を口走らないではいられなかった。「見たまえ、金がいくらあるか。二十五ルーブルだ。どこから来たと思います。君はよく知っているでしょう。僕はついこのあいだまで一文なしだったじゃありませんか。」
ドストエフスキーといえば、彼の作品はどの一つを取っても、私のいわゆる心理的スリルの宝庫であって、ほとんどこの世のありとあらゆる型のスリルが、百科辞典のように網羅されているといっても過言ではない。ドストエフスキーをスリルの作家などといっては大方のお叱りを受けるかも知れないけれど、こころみにそういう角度からながめてごらんなさい。どの作品を取ってもいい、諸君はきっとその一冊がスリルの宝の山であることを発見されるに違いない。