Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

たんていしょうせつのなぞ

探偵小説の「謎」

江戸川 乱歩

Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme

Aozora Bunko

無実を主張することができる。兇器は犯人が持って逃げ去ったと考えるのが、最も自然だからである。

氷剣を取扱った作品には、もっと面白いのがある。それは科学者と小説家の合作になるイギリスの短篇だが、あら筋をしるすと、不治の病で死期を宣告された人物が、他殺のごとく見せかけて自殺し、その罪を恨みある友人に着せようとするのである。その人物は日頃から蒸し風呂が好きで、大きなトルコ風呂の常連であったが、ある日のこと熱蒸気の吹き込む密閉された部屋の一つにはいったまま、いつまでも出て来ないので、調べて見ると、胸から血を流して死んでいる。何者かに短剣で刺されたとしか考えられない。

ちょうどその時に、彼が嫌疑をかけようとした友人が、トルコ風呂の客となり、彼のはいっていた蒸し風呂の辺をうろついていたことがわかり、予想通り嫌疑がかかると、兇器の短剣はいくら探しても出てこない。どこかへ巧みに隠してしまったのだろうということで、その友人は告発される。そこへ名探偵が登場し、ちょっとした手掛りによって、事件の真相を次のように看破する。

自殺者はツララ型をした鋭い氷片を魔法壜に入れて、蒸し風呂の中へ持ちこみ、それで自分の心臓を刺して死んだのである。