Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
結局、人間の犯人が逮捕される。種を割ればあっけないのだが、曲馬団員の中に獅子使いに恨みをいだくものがあって、獅子の仕業と見せかけて相手を殺す目的で、一つの妙計を案じだした。というのは、獅子使いの頭に、さとられぬようにクシャミ薬をふりかけておいて、その頭を獅子の口に入れると獅子がクシャミをする。その拍子に噛みつかせようという企みであった。その犯人が前もって獅子の口にクシャミ薬を入れて実験をやったときに、獅子が笑った。鼻がくすぐったくて、笑うような顔になったのである。これは三十数年前のイギリスの短篇だが、この筋は捕物帳に応用すれば面白いだろうと思う。もしかしたら、とっくに応用されているかもしれない。
人間以外の犯人で珍らしいのは、木製の人形がピストルを発射して人を殺したという着想である。ある部屋に等身大の人形が立ててある。夜中、その部屋に寝ていた男がピストルで殺される。ドアには中から鍵がかけてあって、誰も出入りした形跡がない。調べてみると、人形が右手にピストルを握っていた。それが最近一発、発射されていることがわかる。人形が人を殺したのである。
種あかしは、やはり人間の犯人がいて、人形の真上の花瓶かなんかから、雨だれのように、点々と水が滴る仕掛を作っておいたのだ。