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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんていしょうせつのなぞ

探偵小説の「謎」

江戸川 乱歩

Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme

Aozora Bunko

というので、接吻の際に相手の舌を噛み切るという着想は、いわゆるエログロの妙があって、なかなか面白い。舌を切って致命傷になるかどうかはわからないが、一時は気絶するほどの苦痛を与えるに相違ない。西洋の毒殺法に、カプセルで包んだ毒薬を口に入れていて、接吻の際相手の口中に送りこむというのがあるが、舌を噛み切るほうが、いっそう派手やかである。

西洋探偵小説のトリックとして使われている異様な兇器では、氷を刃物の代用にする方法が最も面白い。先端を鋭くして氷の破片で刺殺すれば、兇器は溶けて無くなってしまうので、証拠が残らない。不可能としか思われない殺人が行われることになる。氷の利用法はいろいろあって、古いところでは紀元前一世紀のローマ詩人マルティアリスのエピグラムに、鋭い氷の長い破片を、矢の代りに弓につがえて撃つ方法が歌われている。中世期になっては、例のイタリーのメディチ家の誰かが、この方法を実際に使って人を殺したと伝えられている。やはり兇器の矢がとけて消えうせてしまうところにこの方法の特徴がある。そのほか氷の利用法はいろいろあるが、これについては別項「兇器としての氷」