Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
どこにも隙間がない。通風孔にもこまかい金網が張ってある。窓ガラスやドアの鏡板をはずした形跡は全くない。それにもかかわらず、名探偵は「この部屋には四角な窓がある」と断言する。警察官がいくら考えても、四角な窓は発見されない。それは純洋室には必ずある四角な窓である。サア、どこでしょう? ――種明かし、ドアのノッブ(把手)です。丸い握りのついたドアのノッブの心棒の金属は四角な棒である。それの通っている穴も四角で、そのドアの中にある四角の穴そのものが回転するようにできている。この四角の棒に丸い握りの部分をはめて、ネジ釘でとめてある。先ず外の方の握りのネジをドライバーではずし、心棒ばかりにして、それを細い針金でくくり、心棒をソッと室内へ突きおとす。針金がついているので床には落ちないで宙にさがっている。そのあとに小さい四角な穴がひらく。これが「四角な窓」である。被害者が内部からドアに近づくのを見すまして、半弓で細い毒矢を、その穴から射込む。目的を達したら、針金をうまく引っぱって、心棒を元の通りに引き出し、握りをネジ釘でとめて、指紋を拭いて立ち去るという順序である。