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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんていしょうせつのなぞ

探偵小説の「謎」

江戸川 乱歩

Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme

Aozora Bunko

ので、いつも細君を右側に乗せるとか、これに類した一見悪意のない種々の試みをし、ついに細君を死に至らしめるという話である。私はこれを読んだとき、何が巧妙だといって、これほど巧妙な殺人はないだろうと感じ入り、その影響で、「赤い部屋」という短篇を書いた。

「赤い部屋」には「あまのじゃく」で強情ものの盲人が、「もっと左によらなければ危ない。右は地下工事の深い穴がある」と知人に声をかけられて「そんなことをいって、また、からかうのだろう」と、わざと逆に右の方により、下水の穴におちて、うちどころが悪く一命をおとすとか、夜中に、けが人を乗せた自動車の運転手に、近くの医者をたずねられ、右へ行けば上手な外科医院があるのを知りながら、左の方のへたな内科兼業の医院を教え、手当がおくれて、けが人が遂に死んでしまうとか、そういうプロバビリティーの殺人手段を五つ六つならべてある。

西洋ではイギリスのフィルポッツが、このテーマで「極悪人の肖像」という長篇探偵小説を書いている。ある人を殺すために間接に、何の恨みもないその人の幼児を、人知れず殺す。犯人とこの幼児とは何の関係もないのだから、疑われる心配は少しもない。