Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.406 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

「夜も明けなば早や、お味方の兵も砦も、今川勢の前に、一たまりもなく潰えて、取り返しのつかぬ大敗となりましょう。――そうなっての上の和議と、一瞬前に結ぶ和議とでは」

信長は、ちらと見て、

「佐渡か」

「はッ」

「老年の身で長座は大儀であろう。もはやここには、談議することは何もない。夜も更けた。退って休め」

「……余りなおことば」

佐渡は、ぼろぼろと落涙した。お家も末と思われたからである。と同時に、役にも立たぬ老人とされたことも口惜しかった。

「それまでの御決心とあれば、佐渡ももはや御戦意に対し、とやこう申しあぐることはいたしませぬ」

「するな!」

「はいッ。……しかし、御軍議はなされませ。一昨夜も、昨夜、またきょうも宵から、ただこう大勢が、手をつかねて刻々迫る敵の大軍の報告ばかり聞いていて何といたしましょう。――出でて戦うならば戦うように。また、籠城遊ばして敵を城下に引き寄せて悩ましてくれんとなさるなればそのように」

「そうだ」

「それには、加藤殿や柴田殿が最前披瀝された御意見に、この老人も同意にござりまする。殿には、城を出て決戦すると、動かぬ御意のように存じますが」