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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.406 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

兵の眼から信長の姿を見ると、それは勇敢な死の先駆者にも見え、また大きな生と希望の先達とも仰がれた。いずれにしても、この人の後に従いて行くからには、どういう結果になっても、不平はないという固いものが一軍を貫いていた。

死のう。死のう。死のう!

藤吉郎すらも、それしか、頭の中になかった。

駈けまいとしても、前も後もみな駈けて行くので、怒濤につつまれたように、足も地に止めている間はなかった。また、かりそめにも彼は、部下三十人の足軽を率いている小隊長なので、いくら苦しくなっても、弱音はふけなかった。

死のうぞ。死のうぞ。

平常、細々と女房子の口を糊するに足りるほどな小扶持をうけている部下の足軽までが、皆、はッはッと喘ぐ肚の底で、無言にそういっている血の声が、藤吉郎の肚にまで響いてくる。

こんなにも人間が皆、歓んで生命を捨てに行こうということが、いったい人間の世にあり得ることか。――あり得ないはずのことが、ここでは事実行われているではないか。

ふと、藤吉郎は、

(しまった!)

と思った。

おれは飛んでもない大将に仕えてしまった、と気がついたのである。自分の眼で「この君なれば」