Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.406 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

むしろ彼らは、肚の中で、藤吉郎の完全なる惨敗を、三日の後に予期しながら、その目企みの下に巧妙な怠け方をしているといっても過言でなかった。

「午だ。――柝を打て」

藤吉郎は、下役へ命じた。

拍子木が鳴って廻る。工事場の物音や喧騒が、いちどに休む。藤吉郎は、職人たちが昼飯の弁当をひらき出したのを見ると、太刀を鞘におさめて、何処かへ立ち去った。

午過ぎの半日も、工事場は、そんな空気で暮れかけた。

いや、午まえよりも、秩序がみだれ、惰気が漂って、山淵右近が奉行していた昨日と、変りがなかった。

それに職人や人足たちは、今夜からは不眠不休で、三日間は、城外へ出さないと云い渡されているので、よけいに労力を惜しんで、横着に立ち廻る算段ばかりしていた。

「仕事止めい。仕事止めーい。一同手を洗って、広場へ集まれーッ」

まだ明るいうちだったが、突然、拍子木を打ちながら、下役の一人が触れ廻った。

「何だろう?」

職人たちは怪しんだ。棟梁にきいてみても、棟梁にも分らなかった。

ともかく一同は、材料置場になっている広場へ行ってみた。するとそこには、野天ではあるが、酒や肴が山とばかり支度してあった。