Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 180.256 Zeichen · 361 Bildschirme
(美人!)
と、迷わずに云い切れる程な――それは十人並み以上の娘だった。
寧子と書いて、ねねと訓む。その可憐な名も、この娘の人がらにふさわしかった。小さく整った容貌に、ぱちりと、聡明らしい眸を静かに持っている。
又右衛門は、藤吉郎を誘って、その明眸の持主の前へ連れて来た。
「寧子」
「はい」
「こちらは、木下藤吉郎どのというて、この度、御台所御用人から、お厩衆へご登庸になったお方だ。お見知りおきを願っておくがよい」
「……はい。あの」
寧子は、顔を染めて、
「木下様には、初めてではございませぬ」
「何。知っておる……?」
「ええ」
「いつ、どこで」
「お手紙をいただきましたり、また、お贈物をいただいたりして」
又右衛門は、仰山に驚いた顔をして、
「これは怪しからぬ。手紙などを遣り取りいたしておったのか」
「わたくしからは、差し上げたことはございませんが」
「それにせよ、父のわしへ、黙っておるなど、不埒な沙汰じゃ」
「いいえ、お母様には、いちいち申し上げてございます。お母様は、度々のお贈物などは、かたくお断りいたしていらっしゃいますが、お節句の、正月のという度に、木下様からは、よく頂戴物をいたします。