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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんのあいこくしん

新渡戸稲造論集

新渡戸 稲造

Lesen Sie 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.620 Zeichen · 196 Bildschirme

Aozora Bunko

その装飾がなくして、初から要点ばかりいっては心に入りようが悪い。世間の人が朝出会って「お早う」というのも、一種の飾のようなものだ。朝早いときには早いのであるから、別に「お早う」という必要がない、黙っておれば宜かろうに、そうではない。「お早う」という一言で以って双方の間がズット和ぐ。今まで何だか変な面だと思った人の顔が、「お早う」を言ってからは、急に何となく打解けて、莞爾かなように異って来る、即ちその人の顔に飾が附いたようになる。そうするとお互いの交際が誠に滑かに行くのである。

露国の聖彼得堡に一人の有名な学者がある。その人は波斯教の経典『ゼンダ、アヴェスタ』に通じ、波斯古代の文学に精しく、しかして年齢は八十ばかりになっているそうだ。この人が聖彼得堡の大学では一番に俸給が高い、ところが波斯の古代文学の事だから研究希望者がない。それで先生は教場に出て講義をするけれど、これを聴く学生が一人もないために、近頃は大学に出ないで、自分の家にばかりいるそうだ。それなら月給はどうするかというと、それは満遍なく取っているそうだ。愛媛県知事安藤謙介君は露西亜学者で、あの人が露国の日本公使館にいた時分、露国の文部大臣であったか、とにかく位地の高い役人に会った時に、「かの某はエライ学者だとかいうけれども、その講義を聴く者が少し