Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 17.620 Zeichen · 36 Bildschirme
三月二十七日
三月二十八日
三月三十日
三月三十一日
四月三日
四月六日
をかし孔雀の刺とりの額をやる。
三月二十七日(金曜)不定 寒
〔摘要〕京北試験国男四番にて及第、大正博行
グースベリーの熟れる頃を書く。
三月二十八日(土曜)
小さい論説
繊細な美の観賞と云う事について
三月三十日(月曜)
Wordsworth の to the を訳す。
三月三十一日(火曜)
脚本「胚胎」を脱稿。
「千世子」改題「テッポー虫」を書こうとも思って居る。
四月三日(金曜)
安積へ出発した。必して嬉しい旅ではなかった。郡山のステーションから吹雪に皮膚を荒されるのをこらえて淋しい一本道を車にゆられて行った時私は逃亡者の様なわびしいひやっこい気持になった。
東京の暖ったかさと軽い気持をつくづくしたわしく思った。
四月六日(月曜)
ただ一本闇の中に淡く光って横わる里道から響くカチューシャの歌をきいた。
歌う人はこんな町ではだれだかすぐわかった。
東京の町なら私はただききすてにしただろう。
けれ共こうした山の中の様な村の家に来て居てたえず都の事を思って居た私の耳には常にもました感じをもって響いた。
雨戸をあけて遠のく足音につれてやがて余韻ばかりになるしずかな旋律の歌に耳をかたむけた。