Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 17.620 Zeichen · 36 Bildschirme
二月七日
二月十日
二月十一日
二月十二日
白い毛の様な雪のふる中を、体をはすにして歩く事は何となくそそのかされる様な気がした。午前中だけで家にかえった。何にかつかれた様に私は一つ事ばっかり考えて居た。
二月七日(土曜)晴 寒
〔摘要〕学校出席、中條清教生交退、風強い
当番
二月十日(火曜)晴 寒
〔摘要〕義男三年祭
二月十一日(水曜)晴、寒
〔摘要〕式出席、古橋氏来訪
特別に不愉快だったと云うにすぎない。
何となく世の中のがさついて居るのも私にはどうしていいかと思うほど強い不愉快な刺撃をあたえる。この頃は私は自分で変に思うほどいろいろな事が考えさせられる。考える事は私に取ってまことにたのしいものだけれ共悪に種を得てどうでも斯うでも考えなければならないとなると私はしずんだ重い気持になる。
まるで雪の様に散って私の心にうかんで来るいろいろの思いは私の一つ一つがんみしてよろこぶだけのねうちがある。
○二月十二日(木曜)晴 寒
〔摘要〕学校出席、大当番
電車の中にて古橋氏に会う。
消えのこってかたすみに泥まみれになってかじかんで居る雪のかたまりはたとえるものもないほどみっともないものである。
「千世子」