Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんちゅう
春昼・春昼後刻
泉 鏡花
Lesen Sie 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.079 Zeichen · 102 Bildschirme
「御堂の中では何んとなく気もあらたまります。此処でお茶をお入れ下すった上のお話じゃ、結構過ぎますほどですが、あの歌に分れて来たので、何んだかなごり惜い心持もします。」
「けれども、石段だけも、婀娜な御本尊へは路が近うなってございますから、はははは。
実の処仏の前では、何か私が自分に懺悔でもしまするようで心苦しい。此処でありますと大きに寛ぐでございます。
師のかげを七尺去るともうなまけの通りで、困ったものでありますわ。
そこで客人でございます。――
日頃のお話ぶり、行為、御容子な、」
「どういう人でした。」
「それは申しますまい。私も、盲目の垣覗きよりもそッと近い、机覗きで、読んでおいでなさった、書物などの、お話も伺って、何をなさる方じゃと言う事も存じておりますが、経文に書いてあることさえ、愚昧に饒舌ると間違います。
故人をあやまり伝えてもなりませず、何か評をやるようにも当りますから、唯々、かのな、婦人との模様だけ、お物語りしましょうで。
一日晩方、極暑のみぎりでありました。浜の散歩から返ってござって、(和尚さん、些と海へ行って御覧なさいませんか。綺麗な人がいますよ。