Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんちゅう
春昼・春昼後刻
泉 鏡花
Lesen Sie 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.079 Zeichen · 102 Bildschirme
、後前に、これも肩から上ばかり、爾時は男が三人、一ならびに松の葉とすれすれに、しばらく桔梗刈萱が靡くように見えて、段々低くなって隠れたのを、何か、自分との事のために、離座敷か、座敷牢へでも、送られて行くように思われた、後前を引挟んだ三人の漢の首の、兇悪なのが、確にその意味を語っていたわ。もうこれきり、未来まで逢えなかろうかとも思われる、と無理なことを言うのであります。
さ、これもじゃ、玉脇の家の客人だち、主人まじりに、御新姐が、庭の築山を遊んだと思えば、それまででありましょうに。
とうとう表通りだけでは、気が済まなくなったと見えて、前申した、その背戸口、搦手のな、川を一つ隔てた小松原の奥深く入り込んで、うろつくようになったそうで。
玉脇の持地じゃありますが、この松原は、野開きにいたしてござる。中には汐入の、ちょっと大きな池もあります。一面に青草で、これに松の翠がかさなって、唯今頃は菫、夏は常夏、秋は萩、真個に幽翠な処、些と行らしって御覧じろ。」
「薄暗い処ですか、」
「藪のようではありません。真蒼な処であります。本でも御覧なさりながらお歩行きには、至極宜しいので、」