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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(三)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(三) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 201.612 Zeichen · 405 Bildschirme

Aozora Bunko

相手がよろけながら捉える手を振り払って、今度は自分の脇腹へ突っ込んでしまったので、黒崎も途方にくれた。これが相当の年配の者ならば又なんとか分別もあったろうが、年は若いし、おまけに吉原帰りであるから、武士たる者が自分の腰の物を人に奪われたとあっては申し訳が立たないので、あわててその脇差をひったくって、提灯を吹き消して一目散に逃げ出した。しかしそのままにはしておかれないので、あくる日すぐに下屋敷へ行って、紋作の叔母さんに内証でそのことを打ち明けると、叔母さんも驚いたがどうもしようがない。だんだん様子を探らせると、冠蔵も死んでいる、紋作も死んでいる。喧嘩の相手が両成敗になった以上は、猶更しようがないと諦めて、いつもの植木屋に云い付けて、そっと香奠を持たせてよこした。黒崎は自分にも落度があるので、蔭ながらその葬式を見送りに来た。というわけで、何もかもすっかり判ったろう。おれがこれだけのことを突き留めたのは、送葬の日に子分の庄太の奴が植木屋のあとを尾けて行って、その居どころを確かに見きわめて来たので、おれがあとから乗り込んで行って、奴を嚇かしてひと通りのことを吐かせた上で、また出直して行ってその黒崎という侍にも逢った。