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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(三)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(三) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 201.612 Zeichen · 405 Bildschirme

Aozora Bunko

探しに出た。

清次も見ていられないので、一緒にそこらを探してあるいたが、何分にも風が烈しいので、叩きつけるような砂や小石を眼口に打ち込まれて、度をうしなって暫く立ちすくんでいるうちに、ふたりの男のゆくえを見失ってしまった。やがて眼をあいて再びそこらを探しあるいていると、よほど離れた砂の上にひざまずいて、ひとりの女がひとりの男と何か話しているらしいのを遠目にみた。女はどうやら自分の船の客らしいので、清次はもしもしと呼びながら近寄ろうとする時に、又もや颶風がどっと吹きおろして来たので、清次も堪まらなくなって砂地にうつ伏した。かれが頭をあげた時には、その女も男ももう見えなかった。船へ帰ると、五人の男もかの女客もいつの間にか無事に戻っていた。

ただそれだけであれば、別に仔細もないが、その時かの女客と話していたらしい男が奇怪な人間の姿であったように清次の眼に映ったのである。混雑の場合でもあり、又そんなことを詮議すべきでもないので、清次はなんにも云わずに漕いで帰った。

そこでは何も云わなかったが、かの奇怪な男の噂が出るたびに、清次はそれを人にしゃべった。自分の船の女の客がどうも彼の奇怪な男と知り合いででもあったらしいと吹聴した。