Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちえのいちたろう

智恵の一太郎

江戸川 乱歩

Lesen Sie 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 67.333 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

まあ、もう少し考えてみるんだね」

お父さんはそういって、火鉢の前から立上られましたが、ふと気がついたように、一太郎君を見て、こんなことをおっしゃるのでした。

「もう一つだけ言っておくことがある。それはね、水で火をもやすのは、今ごろのようなごく寒い時でないと出来ないということだよ。これが謎をとく一つの手がかりなんだ。どうだ、まだ気がつかないかね。お椀に水を半分ばかり、いや三分の一ぐらいの方がいいかもしれない。ハハハ……、まあ、ゆっくり考えてごらん」

お父さんが、書斎へ行っておしまいになったものですから、一太郎君はお祖父さんやお母さんと、少しお話をしたあとで、自分も勉強部屋にこもって、この難題をいっしょうけんめいに考えました。そして、その晩眠る前に、なんだかニコニコしながら、お母さんにお椀を一つ借りて、自分の部屋へ持ってはいりました。一太郎君はうまく謎をといたのでしょうか。お椀で何をしようというのでしょう。

みなさんはもうおわかりですか。一太郎君が知っていただけのことは、みなさんもすっかりごぞんじなのですよ。もしまだわからなければここで本をおいて、一つ考えてみて下さい。