Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちえのいちたろう

智恵の一太郎

江戸川 乱歩

Lesen Sie 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 67.333 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

「眼鏡の代りになるものだって。ハハハハハハハ、ほんとうにそんな便利なものがあればいいんだがね」

お祖父さんは、一太郎君がじょうだんをいっているのだとお考えになったのです。胸にたれた真白なお髭をふるわせて、お笑いになりました。

「お祖父さん、うそだとお思いになるのですか。じゃ今、僕が作って来ますからね。待ってて下さいね。三分もかからないのですよ」

一太郎君は、そう言いすてて、自分の勉強部屋の方へ行きました。

みなさん、一太郎君はいったい、どんなものを作ってくるのでしょうか。一つあててみて下さい。今は夏のはじめですから、いつかのように氷の眼鏡玉なんて、できるはずはありません。むろんレンズの拡大鏡でもないのです。そんなものでは代用品とはいえませんからね。

やがて、一太郎君がニコニコしながら、もってきたのは、郵便はがきを縦に半分に切ったほどの、白い画用紙だったのです。

「お祖父さん、眼鏡の代りというのは、これですよ」

その画用紙を見て、お祖父さんはへんな顔をなさいました。

「おやおや、ただの厚紙じゃないか。そんなものが眼鏡の代りになるのかい」

「ええ、そうなんです。