Japanische Klassiker mit Furigana
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
Lesen Sie 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 67.333 Zeichen · 134 Bildschirme
すると、お祖父さんが、眼鏡をなくして、お困りになっていたでしょう。だから、僕、すぐにそれを思いついてやってみたんですよ」
お父さんは、この一太郎君の説明を、お聞きになって、たいへん感心なさいました。
「ああそうか、よくそこまで思いついたね、目を細めて自分のまつ毛を見ることは、誰にもできるが、それからだんだん考えを進めて、虫眼鏡や老眼鏡を工夫したのはえらい。学者の発見や、発明でも、みんなそうして、一つのことを次から次へと根気よく考え進めて行ってこそ、できあがるのだよ。
つまらないことでも、よく気をつけて考えてみること、その考えをほかのものにもあてはめていろいろやってみること、それが何より大切なのだ。
お前が工夫した、針の穴がどうして、眼鏡の代りになるかというようなことをしらべる学問を光学というのだが、お前が大きくなってむつかしいりくつがわかるようになったら、それがどういうわけか説明できるようになるだろう。今はそこまで考えなくてもいい、こういう発見をしただけでも大手柄なんだよ」
お父さんがあんまりおほめになるものですから、一太郎君はなんだか恥ずかしくなって顔を赤くしてしまいました。