Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
Lesen Sie 東奥異聞 (とうおういぶん) von 佐々木 喜善 (ささききよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.862 Zeichen · 124 Bildschirme
いまおれは人間の小ざかしげな悪い者どもを連れてきて、ここでこうして焼き捨てているところだというと、小鬼どもは驚いて、そうかそんなに婆さんは強いのかと言います。強いとも強いとも、どんなにおれは強いんだと老婆はますます両足を踏ん張ると、腹もお臍もみな表わして人間がみたらそれこそおかしい態となりました。けれども小鬼どもだからいよいよ魂消ました。すると一匹の小鬼は老婆をうち眺めて、さもさもふしぎそうに、婆さんの内股にあるたいへん怖ろしい口はなんだかというと、老婆は、ああこれか、これはきかない小鬼でも食う口じゃといっておどかしました。と、子鬼どもはいちじにみな仰天して、ふところから打ち出の小槌という宝を取り出して老婆にくれ、おれらはいたってよい小鬼どもだから取って食わぬようにと約束をしてもらいました。
そこで老婆はその小槌でもって、目明きにもなり、また齢若にもなり、そしてまたその奥山に千軒の町を打ち出し、自分は錦小袖にかいくるまって、その町の女殿さまとなってりっぱな御殿に住んでいます。そんなこととは夢知らぬ彼の息子夫婦はある日近ごろひどく評判の降って湧いたそんな繁華の町にきてみると、そこの御殿の女殿さまというのは、先ごろ自分らがカヤの小舎に入れて焼き殺したはずの老婆なので驚き、かつあきれます。