Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうおういぶん

東奥異聞

佐々木 喜善

Lesen Sie 東奥異聞 (とうおういぶん) von 佐々木 喜善 (ささききよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.862 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

三

そうしてこの翁は綾織村字逃石の里までくると、どうしたのかその石が動かなくなった。そこで老翁は山のほうへ引き還した。しかるにその石一夜のうちにそこから逃げていまの和歌郡丹内村のヤツアナのガコという所まで来て止まった。いまだにその石はそこの深淵のなかにあり、権現頭(シシ頭の類)のような形をしてつねに故郷の早池峰山のほうを睨めているという。その矮人の老翁もこの山の主の一(私の収集)。

(6)(3)の話の怪物を老婆に置き替えただけの話。あとは同じすじの口碑である。

(7)二面の怪物について陸奥国岩木山の卍字錫杖というのがいる。これは卍字と錫杖という二個の鬼のようになっているし、そう思われているけれども、かの土地で聞くとそうでなく、一体で二面一本脚の怪物であったようにいっている。これは『江刺郡昔話』の話者浅倉君がかの山麓の村で聞いたという実例。

(8)右の浅倉君が附馬牛青台という所で聞いてきてくれた話である。

三

下閉伊郡小国村の山間に行なわれている口碑に、磐次磐三郎というは伊勢の国の狩人である。そこに奥州きっての狩人の達人斯角東蔵がその技倆競べをしにはるばると伊勢の国までゆく。