Japanische Klassiker mit Furigana
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とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
Lesen Sie 東奥異聞 (とうおういぶん) von 佐々木 喜善 (ささききよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.862 Zeichen · 124 Bildschirme
その梗概を述べると、ある神楽ずきの夫婦が、やきもち喧嘩かなにかをおっ始め、夫が、やいこのオカメというと、女もそれには負けていず、なんだね、人をオカメだなんていわれた御面相でもないくせに、サッサとお竈の下でも吹いてやがれ、ヒョットコ野郎メという。男「なんだとヤイこのテレツクメが!」女「オヤこのドロツクが!」男「やいこのテレツク、テレツクテン!」女「オヤこのドロツクドロツクドン!」男「(やっきとなって)テレツクテレツクテレツクテン!」女「(同様で)ドロツクドロツクドロツクドン!」と悪罵が漸次高調に達したとき、傍らに寝ていた子どもが目を覚まし、「チャン、ヨシナヨ!」と細い声で泣き声をたてる。おりふし、七厘に懸けてあった鉄瓶の湯が沸騰して、灰神楽をあげる。子どもは手平鉦式の細い声をあげて一生懸命に、「チャン、シチリン、チャン、シチリン!」とわめく。
男「てれつくてれつくてれつくテン!」女「どろつくどろつくどろつくドン!」子ども「チャンシチリン、チャンシチレン!」とわめきたてつつ親子三人ついに手振り臀振りのヒョットコ踊りとなってしまうという。すなわち趣味の同化から和楽しためでたいところで落ちになっているのであるが、この嚊大明神の、竈の下でも吹いてやがれ云々が非常に利いて、痛快でかつ適切でありはせぬか。