Japanische Klassiker mit Furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme
が、ただ幸いなことには、このたどたどしい字のお陰で、いくら手紙をよこしても、母には、姉妹の年の判別だけは少しもつきませんでした。
「オテガミクダサラナイノデ……ワタクシタチ……マイニチシンパイシテオリマス……ドウナサツタノ……デスカ……」と判じ判じ読んで、オホホホホホホホと、母は笑い出しました。
「お前の御厄介になっていた石橋さんとかいう外国帰りの技師の方のお家には、可愛いお嬢さんがいらっしゃるとみえるね。おいくつ? ……一年生でもないだろうけれど……自分で葉書が出せるんだから、尋常二年生くらいか知らねえ……?」
と見舞いに来た母は、枕許の葉書を取り上げて、可愛らしがっていました。尋常二年生どころか! この笑っている母が、実物を見たが最後、いずれも花を欺くような美しい混血児と知ったら、腰を抜かしてしまうだろうと、私は苦笑せずにはいられませんでした。
飽き飽きするほど、退屈な病院の生活から解放されて、やっと私が家へ帰ったのは、その年の暮れ頃でしたでしょうか? 大晦日近くに帰って来て、翌年の三月時分頃まで家でブラブラして、四月の新学期から許されて、やっとどうやら学校へも通えるようになりました。