Japanische Klassiker mit Furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme
が、私が小浜から大野木村を過ぎて、東水の尾から四里の山越えをして来たと聞くと、何ともいえぬ好奇の眼を輝かせました。
「ほう、珍しいところを通っておいででございましたな? どなたかあの辺に、お知り合いでも……?」
「そう……ちょっとあったんだけれど……今度来てみたら、そこがすっかり焼けてしまってね……驚いたよ。おまけに亡くなったんだって聞かされて……」
「ほう! 旦那様、よう御存知で……どこでお聞きになりました?」
「なあに、やっと出逢ってね、その人の娘さんが、そういったよ」
「へえ……お嬢様が……? お嬢様にお逢いになって……?」
「君の家も、その娘さんたちに教えられて……」
ここまではいいのです。ここまでは何でもありません。が、そのお嬢様と仰しゃるのは、おいくつぐらいで? と亭主が聞きますから、上の方は二十二、三……三、四くらいか知ら? 妹の方は二十歳……二十一くらい……といった途端に、颯っと亭主の顔色が変りました。
「ではどうぞ……御ゆっくり……と」
と宿帳を引ったくり取って、逃げるようにアタフタと階下へ降りていってしまいましたが、それから十分ともたたぬ間に、