Japanische Klassiker mit Furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme
こんな生若い許嫁があったばかりに、自分のいうことを聞かなかったのかと思うと、怒りに眼が眩んできたのです。
「怪からん奴じゃ、無礼千万な! 勝手気儘に執権の屋敷へはいりおって! 宗八、剛蔵、確之進! 追い駈けて行って、搦め捕ってこれへ引き据えエ!」
青筋たてた悪鬼のような主人の下知に、早速家来たちは僧の後を追い駈けましたが、骨強い、おまけに反感を持って、頭のおかしくなっているこの僧が、なかなか家来たちのテゴチにおえるものではありません。主人が主人なれば、家来もまた家来……主人を嵩に着た家来たちのために、到頭高手小手に締め上げられてしまいました。
「殴ったり蹴ったり、散々に責め嘖んだ挙句、あろうことかあるまいことか! しまいには、その坊さんにね、此奴が腰元をそそのかして、主人の家の金を持って逃げようと企んだなぞと濡れ衣を着せて、殺してしまったんだよ。おまけに、酷いことをしたんだよ。ほら、お祖母さんが一人で行ってはいけないよと、口癖のように言っている池があるだろう? あの池の回りにね、昔はお仕置き場があったんだが、そのお仕置き場の回りにぐるっと竹矢来を結って……」