Japanische Klassiker mit Furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme
止めたんですの……止めたというよりは、お金が続かなくて、できなくなったんですわ」
「悲観しなくたっていいわよ、パパですもの、このまま引っ込んでおしまいに、なりはしないわ。またきっと、立派にやり遂げなさるわ! わたし、パパを信じているわ……今にマンガンが当れば、こんなもの、造作なくでき上がるわ」
「それは、そうでしょうけれど、……でも今のところは、一時立ち腐れね」
「ほう、東洋一の観光ホテルを!」
「そして、ここから大野木を抜けて小浜まで、自動車道路を作るつもりで、予定していたんですけれど……」
とジーナはふり向いて、丘の彼方を指さしました。口では強そうなことをいいながらも、残念なのかスパセニアも――残念そうといって悪ければ、名残惜しそうに工事の残骸を、見返り見返り金髪を靡かせながら、男のように洋袴の足を運んでいます。
これだけの広大な地所を買い占めて、これだけの雄大な大計画を立てた、娘たちの父親という人は……パパは鉱山技師だと、スパセニアはいいましたけれど、一体、どういう人なのだろうか? と、私はそんなことを考え考え、娘たちは仕事の挫折した父親の心の中を察していたのかも知れません。