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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.724 Zeichen · 355 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「女々しい? なぜだ。」

「教頭も配属将校も、君の将来を棒にふって争うほどの人間ではない。そんなのに捉われるのは女々しいよ。」

「君は、僕があの二人を相手にストライキをやろうとしているとでも思っているのか。」

「本心はそうだろう。」

「馬鹿いえ。相手はあくまで学校だ。いや、学校というよりか、あの二人を通じて学校全体を脅迫している大きな権力だ。その権力から僕たちは学校を救わなければならないんだ。」

新賀を見つめている次郎の眼は、何かにつかれたように動かなかった。

「なあんだ、そんなことを考えていたのか。」

と、新賀は茶化すように笑って、

「よせ。そんな夢みたようなことを言ったって仕方がない。みんなに気狂いあつかいにされるだけだ。」

「君自身でも僕を気狂いあつかいにするのか。」

「するよ。」

新賀はまた笑った。すると、次郎はそっぽを向きながら、

「ふん。君は軍人志望だからね。」

「おい!」新賀は顔を真赤にして、

「そんなことを言うのは侮辱だぜ。」

「侮辱に値するものは遠慮なく侮辱するし、攻撃に値するものは堂々と攻撃するさ。僕はもうそうきめたんだ。」

次郎は、しかし、何か苦しそうだった。