Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.724 Zeichen · 355 Bildschirme
たずねることはもうほかにはない。しかし、君に忠告して置きたいことが一つ二つあるんだ。まあ、かけたまえ。」
次郎はしぶしぶまた腰をおろした。少佐はひげをひねりはがら、眼をぱちぱちさせたあと、少しからだを乗り出して言った。
「君は案外単純な人間だね。」
次郎自身にとって、およそ単純という批評ほど不似合な批評はなかった。彼は、それを滑稽にも感じ、皮肉にも感じて、われ知らずうすら笑いした。
「単純なのはいい。単純な人間は正直だからね。君のさっきからの答えぶりなんか、全く正直だった。その点で、わしはきょう君と話してよかったと思っている。しかし、単純も単純ぶりで、君はどうかすると怒りっぽくなる。それが君の一つのきずだ。気をつけるがいい。」
少佐はそこでちょっと言葉をきって、次郎の顔をうかがった。次郎は、怒りっぽいという批評は必ずしも不当な批評でないという気がして、ちょっと眼をふせた。
「しかし、怒りっぽいぐらいは、まあ大したことではない。それよりか、――これは今の場合、特に君にとって大切なことだと思うが、――迷信家にならないように気をつけることだ。とかく、単純な人間は迷信に陥りやすいものだからね。