Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.724 Zeichen · 355 Bildschirme
「本日放課後、第一会議室において緊急職員会議開催につき、事務職員以外は洩れなく参集せられたし。」
それを最初に見つけた一生徒は、鬼の首でもとったように、すぐそのことを生徒仲間につたえた。すると生徒たちはまた新しい話題で興奮しはじめた。朝倉先生を見送って、ともかくも事件が一段落ついたあとの最初の職員会議であり、それに、第一会議室が、いつも秘密を必要とする会議に使われるのを生徒たちはよく知っていたので、それが何を意味するかは、彼らにもすぐ想像がついたのである。
「いよいよ処罰会議だぜ。今度は相当きびしいかも知れんよ。」
「何しろ、曾根少佐が頑張っているからね。」
「しかし、曾根少佐は問題をあまり大きくしたくない考えだっていうじゃないか。」
「まさか。あいつにそんなやさしい考えなんかあるもんか。」
「やさしい考えからじゃないよ。それがあいつの手なんだよ。」
「手だっていうと?」
「自分が配属将校でいる間は、思想問題は大丈夫だっていうところを見せたいんだってさ。」
「ふうん。そんなことを考えているんか。じゃ処罰は案外軽いかな。」
「僕は軽いと思う。退学なんかあまりないんじゃないかな。