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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、その視線にはげまされたように、ひとりの塾生が口をきった。

「ぼくは第五室ですが、さっき板木が鳴るまで真剣に話しあってみました。しかし、話がばらばらになって、まだ、まとまった案が何もできていないのです。ほかの室はどうでしょうか。」

いくぶん気がひけるといった調子で、そういったのは、塾生中での最年長者でもあり、郡の連合青年団長でもあるというので、次郎が気をきかして、大河無門と同室に割り当てておいた、飯島好造という青年だった。職業は農業となっていたが、農村青年らしい風はどこにもなく、つやつやした髪を七三にわけて、青白い額にたらし、きちんと背広を着こんだところは、どう見ても小都会のサラリーマンとしか思えなかった。

本人が第五室といったので、朝倉先生もすぐ思いあたったらしく、名簿を見ながら、たずねた。

「飯島君だね。」

「ええ。」

飯島は、自分の存在がすでに塾長にみとめられているのを知って、ちょっと意外に感じたらしかったが、つぎの瞬間には、もう、いかにも得意らしくあたりを見まわし、自分をみんなに印象づけようとするかのような態度を見せていた。

朝倉先生は、その様子を見まもりながら、