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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.223 Zeichen · 320 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「知れてるじゃありませんか。……子供たちは、石に噛りついても、学問で身を立てさせたいと思っていますのに。」

「だから、商売で儲けて、大学へでも何処へでも、はいれるようにしたらいいじゃないか。」

「人間は、卑しくなってしまっては、学問も何もあったものではありませんわ。」

「なあるほど、お前はそんなふうに考えていたのか。……だが、もうそんな時代おくれの考え方はよした方がいいぜ。これからの世のなかは、まかり間違えば、子供を丁稚奉公にでも出すぐらいの考えでいなくちゃあ……」

「まあ情けない!」

「大学を出たって、丁稚奉公をしないとは限らないんだ。」

「まさか、そんなことが……」

「あるとも、だが、今のお前の頭じゃ、何を言ったって解るまい。」

「…………」お民は横を向いた。

「怒るのはよせ。大事な場合だ。……とにかく、商売でもやるより仕方がなくなったんだから、その覚悟でいてくれ。」

「…………」

「不賛成か。困ったな。……だが、実をいうと、もう何もかも、そのつもりで運んでいるんだがな。」

「すると、この家も引払って、町に引越すんですか。」

「そうだ。いずれ家も売る事にしているんだから。