Japanische Klassiker mit Furigana
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme
辻斬りと蚤とり
なにとぞお願い申し上げまする」
「そこで和歌山まで行く人数だが、大挙して行っては目立ってならぬ。数人だけで行くがよい」
と、姉小路卿は云いついだ。
「鵜の丸殿は一党の総帥、で、是非とも行かねばならぬ。……民弥はわしの家来だによって、わしが連れて行くとする。萩丸様もお連れするとして、そのお守り役の菊女殿にも、是非とも行って貰わねばならぬ。……梶子殿におかれては、紀州公とはご懇意の筈、久々でお眼にかかった方が、よろしいようでございますな。……嘉門殿と右内殿とは、他の人々と共に島に残られ、いまだにこの島にいる紀州藩士たちに対し、和戦両様の備えを立て、味方にあやまちないように、監督していただきたいもので」
「和戦両様の備え立てとは、いかようなものでござりましょうかな?」
と佐原嘉門が審しそうに訊いた。
「わが身今明日中に紀州藩士の、加藤とやら霜降とやらに、使者を送って申し入れるつもりじゃ。『萩丸様を紀州表へ、この姉小路がお連れいたし、大納言様にお目通りいたし、明暦義党討手の件の、ご中止方をお願いいたす所存。で、それまでは義党に対して敵対行為いたされないように』とな。