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Japanische Klassiker mit Furigana

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はくはつき

白髪鬼

江戸川 乱歩

Lesen Sie 白髪鬼 (はくはつき) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.046 Zeichen · 224 Bildschirme

Aozora Bunko

この可愛い笑顔が苦悶の為に捻れ歪むのかと思うと、わしは躊躇を感じるどころか、その光景を想像した丈けでも、快さに喉が鳴る程であった。一人の犠牲者を屠って血に狂ったわたしの心は、最早全くけだものになり切ってしまっていたのだ。

わし達は婚礼の式場の事や、明日からの楽しい生活について、色々と語り合ったが、瑠璃子はふとこんなことを云い出した。

「こうしてお話するのも今日限りですわね。あすからは……」

里見夫人として、無尽蔵の財産を自由にする身の上になるのだとは云わなかった。

「それについてね、あたし、何だか気掛りなことがありますの」

「気掛りなこと? アア分った、お前は川村君のことを考えているんだね。あんなにお前を愛していた」

「エエ、それもよ。妙ですわね。あたし旅から帰って一度も川村さんにお目にかかりませんのよ。どうなすったのでしょう」

「お前の留守中に、あの男の歓迎会を開いたことは知っているね。それっ切りわしも逢わないのだよ。伯父さんの遺産相続で成金になったものだから、浮々と、方々遊び廻ってでもいるのだろう」

「そうでしょうか。本当を云うと、あたし昨日、通りがかりに一寸川村さんのお宅へ伺って見ましたのよ。