Japanische Klassiker mit Furigana
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えんようき
艶妖記
山本 周五郎
Lesen Sie 艶妖記 (えんようき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.761 Zeichen · 38 Bildschirme
めされたのは何故でござる」
「ああ、――」
ごんえむ殿は呻きなされた、そして明敏なる頭脳によって事態の黒白をおぼろげに(多少は遅かったが)洞察された、だが秘策はなきにしもあらずである、
「それは実に、その、さよう、はっはっは」
べそをかきながらこう笑い、
「いやさすがは活眼ですな、まったく、おっしゃるとおりでしょう、それは私としてもですね、御存じかも知れませんが私は袖下郷の兼尾代官殿とごく親しい仲なんですが、あの方はなかなかの人物ですなあ」
「兼尾も連類だというわけですか」
「と、と、とんでもない、あの方と私は、つまりですね」
えいくそっ、権衛殿はこう呟やかれた、こいつは代官より欲が深そうだ、残念だが十両ふんぱつしなければならんだろう、
「つまりですね、要するに、――」
と云って彼は大判を一枚すばやく捕吏の指揮者に握らせた、しかるに闇七の値段はもっと高価だったとみえ、指揮者は無情にもその金貨を投げだし、「繩打て」と叫びながらまず自分から権衛殿の肩へ十手の一撃をくれた。「御用であるぞ」これで万事休した、花嫁殿も赫耀たる威厳もろとも縛られ、妻女はその強欲ぐるみ縛られた、かくて絢爛豪華なる宴会は終わりを告げたのである。