Japanische Klassiker mit Furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme
」
「心臓も性器もおなじくらい大事なんだ。なにも羞かしいことなんかないさ、そりゃ、おじさんだって性器というものには、こいつが失くなってしまえば、どんなに爽やかになるかも知れないと、ひそかに考えたこともあったけれどね、やはりあった方がいいし、あることは、どこかで何事かが行える望みがあるというもんだ。」
「そんなこと大声でおっしゃっては、あたいが赧くなって了うじゃないの。人間のたしなみの中でも、一等謹んでそっとして置くべきことなのよ、口にすべきことじゃないわ。」
「そりゃそっとして置きたいんだよ、けれども一遍くらいは七十の人間だって百歳の人間だって、生きて脈打っていることを知りたいんだよ。」
「じゃ、おじさまはわかい人と、まだ寝てみたいの、そういう機会があったら何でもなさいます?」
「するさ。」
「あきれた。」
「だからきみとつきあっているじゃないか。おじさんが牧師や教員のまねをしていたら、生きることに損をする。そりゃ綺麗に生きるためにも、したいことはするんだ。きみはいま、おじさんのふとももの上に乗っているでしょう、そして時々そっと横になって光ったお腹を見せびらかしているだろう、それでいて自分で羞かしいと思ったことがないの。