Japanische Klassiker mit Furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme
陶古の女人
きょうも鬱々としてまた愉しく、何度も置きかえ、置く場所をえらび、光線の来るところに誘われて運び、或いはどうしても一個の形態でさだまらない場合、二つあてを捉え、二つの壺が相伴われて置かれると、二つともに迫力を失うので、また別々に引き放して飾って見たりした、何の事はない相当重みのある陶器をけさからずっと動かしつづめにいた。かれらは最後に三つあてに据えられ、それを四個に集めてながめることは出来なかった。四という数がいかに面白くない数であるかが判る、三という数の平均美が保たれると、彼はそこに同じ背丈の壺に釣合を見て、据えた。各陶の惹きあう美と形とは、肩をくみあわせて、うたがうがごときものがあった。なるべく壺というものは一つあてに飾装せられるべきであり、それが本来のものだが、彼はつねにそれらを一どきに眼におさめたかった。慾張りで執念ぶかいのである。それでいて漫然と棚とか物の上とかに飾って置くことを好まない、どこまでも生かせられるものなら生かして、或る場所とか、その場所のまわりの融和とかに注意して、壺を置いて見るのに邪魔な物があると、それを即座に外してしまう、額の絵までが故障を来たすときには、額も外してしまう、何にもないところにいたがる物は、何にもないところに据えてやらねばならない、壺自身もどこまで行っても行き着く