Japanische Klassiker mit Furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme
」
「だから、あたいのような若いんじゃなくては、だめだというの。」
「きみより若いひとはいないね、たった三歳だからね。三歳のきみが七十歳のおじさんと、腕をくんで山登りするなんて、世界に二つとない珍風景だね。きみはきまりの悪い思いをしないか。」
「あたいは本当は、おさかなでしょう。だからちっとも羞かしくないわ。おじさまは他の方におあいになったら、きっとお困りでしょうに。」
「なるべく隠れて歩きたいな、発見けられたって構いはしないけど、おじさんの生きる月日があとに詰ってたくさんないんだもの、だから世間なんて構っていられないんだ。嗤おうとする奴に嗤って貰い、許してくれる者には許してもらうだけなんだよ。きみはきらいかも知れないけど、その点で実に図々しく大手を振って歩けるんだよ、世間で手を叩いて莫迦扱いにしたって平気なもんだ。生きるのに何を皆さんに遠慮する必要があるもんか。」
「おじさまはとても図太いことばかり、はっとすることをぬけぬけと仰有る。そうかと思うと、あたいのお尻を拭いてくださるし……」
「だってきみのうんこは半分出て、半分お尻に食っ附いていて、何時も苦しそうで見ていられないから、拭いてやるんだよ、どう、らくになっただろう。