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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

年とった男は、エキモスをさしてさけびました。

「この人が、おれたちにごちそうしてくださろうという、神さまのお使いだ」

人々は、エキモスをまんなかにかこんで、うれしそうにあるいていきました。うらどおりのせまい町すじを、右にまがったり、左にまがったりして、やがて、ちいさなたべもの屋にはいりました。

天井のひくい、きたない部屋で、木のテーブルと木のこしかけとがならんでいて、ランプがくすぶっていました。でも、そこにいっぱいになった人々の顔は、どんなうつくしいあかりよりも、もっとはればれとかがやいていました。

エキモスは、部屋のおくにたっている主人のところにいって、皮袋から金貨を五つとりだして、かんじょう台のうえにならべました。

「これで、みんなの人に、うまいごちそうをしてください」

主人は、びっくりしたようすをしました。そして五つの金貨をとって、皆の方へそれをうちふりました。

「おい、みなさん、これだけのごちそうだとよ」

わーっとよろこびの声があがりました。

声がでなくて、涙ぐんでる者もありました。エキモスもうれしくて、涙がでてきました。

酒がでました。ごちそうがでました。