Japanische Klassiker mit Furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme
二人は翌晩も八幡様の森へ出かけました。そして椋の木を見上げると、またたくさんの椋鳥がとまっています。小首を傾げて二人の方を見下ろしながら、羽ばたきまでしています。二人は半ばやけになって、その椋鳥を撃ち始めました。ところがこんどは、どうしても弾丸が当たりません。椋鳥はぴょいと身を交わして、弾丸をみんな外らしてしまいます。二人は何十発となく弾ちましたが、一羽も弾ち落とすことが出来ませんでした。しまいには力がぬけて、鉄砲を杖に佇みました。そしてよくよく見ると、今まで椋鳥がとまってると思った枝には、散り残ったわずかな椋の葉が、明るい月の光りを受けて、嘲り顔にきらきら光っていました。
二人はまた化かされたのでした。こんなふうではいつまでも狸に打ち勝つことは出来ません。もう御隠居に相談する外はないと、二人は考えました。
三
御隠居というのは、村一番の学者で、何でも知ってる老人でしたが、皆が大変尊敬して、「御隠居、御隠居」と呼んでるのでした。次郎七と五郎八とは、翌日早くその家へ行きました。そして前からのことをすっかり話した後、何とかその狸をやっつける工夫はあるまいかとたずねました。