Japanische Klassiker mit Furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme
そしてふと思いついて、皆一緒に煙にしてしまおうときめました。例の通りそこに屈んで、胸に両手を組み合わせ口に何やら唱えますと、まあどうでしょう、山のように積まれてる品物が、一度にどっと煙になって、その煙がまたさまざまな花となって、空一面に広がりました。あまりの見事さに あたりの人々はやんやとはやし立てました。
やがて煙の花が消え、狂うような喝采が静まると、人々は少し不満足に思いました。いろんな物を一つずつ煙にしてもらうつもりだったのが、一度ですんでしまったからです。
「もっと何か煙にして下さい。この金入れでもいいから」
そう言って一人の者が、大きな革の財布を差し出しました。
「いや、いけない」とハムーチャは答えました。「これは悪の火の神アーリマンの術ではなくて、善の火の神オルムーズドの煙だから、役に立たない不用な物しか煙にはなせないのだ」
すると、他の一人が言いました。
「ここに敷きつめてる毛布をみなあなたに上げよう。そうすれば、あなたのその小さな毛布は不用になるでしょうから、それを煙にして下さい」
「なるほど」とハムーチャはちょっと考えてから答えました、「この立派な毛布をもらえば、私の小さな毛布はもういらなくなるわけだ」