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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

朝早く起き出して、またごちそうや酒を頂戴して、いっぱいになった腹と酔っぱらった体とを、床の下のむしろの上に投げ出して、うとうとと昼寝を続けました。

村の人達は、雨が降ったのを有難がって、ごちそうや酒を毎日毎日鎮守様に供えに来ました。徳兵衛一人では食べきれないほど、たくさんの供物がありました。

三

長者の家では、徳兵衛が出ていったきり戻って来ませんので、どうしたのかと心配し始めました。それを聞いて村の人達も、やがて心配し始めました。

一日、二日、三日……いくら待っても徳兵衛は姿を見せませんでした。どこへ行ったのか、死んだのか生きてるのか、さっぱりわかりませんでした。

するうちに、徳兵衛らしい姿を見かけたという者が出て来ました。鎮守の森の中をやたらに歩き廻っていた、という者もありますし、川の土手をよろよろ歩いていた、という者もありました。けれどどれもみな夜のことで、遠くから見かけたばかりで、はっきり徳兵衛だとはわかりませんでした。その上、近づいて行こうとすると、彼はびっくりしたように逃げていったというのです。

「不思議だなあ」

皆首をひねって考えました。