Japanische Klassiker mit Furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme
「今私達の方からあなたを起こしに行こうと思っていたところですよ」と女王は言いました。
王子はすぐに夢の話をしました。すると、実は国王も女王も同じ夢をみて起き上がったのでした。三人は不思議な思いをしました。国王も今では、あの金色の鳥は夢の精だったことを知りました。そして城の後ろの森にはいることを、改めてすべての人に禁じました。
それから王子は、月の照ってる晩は何度も城の前の谷川の所に出て、その水を見渡しましたが、水は岩の間を音を立てて流れていまして、自然に静まるなどということはとてもなさそうでした。試みに黄金の卵を持っていって写してみても、早いざわめいた流れですから、少しも写りはしませんでした。それで王子もしまいには諦めて、番人を置いて谷川を見張らせました。けれどいつまでたってもその水が自然に静まり返ることはありませんでした。
王子はその方はもう思い切って、今度は卵がかえるのを待ちました。銀の籠を国王から作ってもらい、その中に香木の屑で作った巣を入れ巣の中に黄金の卵を置いておきました。そして朝と晩とには必ず中をのぞいてみました。けれどもやはりいつまでたっても元の卵のままでした。