Japanische Klassiker mit Furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme
と爺さんは話してきかせました。
「急に病気で動けなくなってしまったのさ。そこで杉の木の下に寝たがのう、喉が渇いて仕方ないから、猿めに水がほしいと言うとな、猿めがいきなりそこを掘り始めた。何するのかと思っていたら、その掘った穴から、あの通りうまい水が湧き出してきた。これはわしの知恵にも及ばんことで、ほとほと感心させられましたわい。……そこで、わしはその水を飲んでいくらか気持ちがよくなったがなあ、次にはお米がないという始末なんさ。で猿めを一人であんたの村にやって、お米や野菜をもらって来させたんだがなあ、お影で助かりました。もうわしの病気もあらかたよくなったで、心配して下さらんでもよい。そう村の衆へも言って下されよ」
若者は爺さんの心を動かすことが出来ないのを見て取って、村へ帰ってゆきました。帰る時にはもう猿は米をといでしまって、それを鍋に移してたき火で煮ていました。そして若者の方へ、真面目くさった顔付でお辞儀をしました。
四
若者が猿爺さんに逢った話をしますと、村の人達はなぜかしらひどく感心しました。そして翌朝になると、半ば親切から、半ば物珍しさから、いろんなものを持っていってやりました。