Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうじんニコラ

超人ニコラ/大金塊

江戸川 乱歩

Lesen Sie 超人ニコラ/大金塊 (ちょうじんニコラ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 175.219 Zeichen · 350 Bildschirme

Aozora Bunko

老人は白いかみの毛をモジャモジャにして、長い白ひげを胸の前にたらしています。大きなめがねをかけていて、それが常夜灯の光を反射して、キラキラひかっているのです。

こんなまっくらな中で、社殿にこしかけているなんて、あやしい老人です。銀一君は、気味がわるくなって、にげだそうかと思いましたが、にげるのもざんねんです。勇気をだして、ぎゃくに、こちらからちかづいていきました。

「おじいさん、ぼくとおんなじ服をきた、おんなじ顔の子どもが、ここをとおらなかったですか。」

おもいきって、はなしかけてみました。すると、老人は、こしかけたまま、身動きもしないで、にやりと笑いました。

「おお、かんしん、かんしん、きみはなかなか勇気がある。きみとおんなじ顔をした子ども、あれはきみの分身じゃよ。」

地の底から、ひびいてくるような、いんきな声です。

「分身って、なんですか?」

「きみが、ふたりになったのじゃ。ひとりの子どもが、ふたりにわかれたんじゃよ。」

「どうして、そんなことができるのですか。」

「わしがそうしたのじゃよ。ハハハハハハ。」

老人はぶきみに笑いました。やっぱり、あやしいやつです。