Japanische Klassiker mit Furigana
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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
Lesen Sie 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.415 Zeichen · 148 Bildschirme
これは三世の実在についての問答でありますが、その論点は、人間一生中ですらも、記憶の連絡はおぼつかないのに、現世と来世との間の連絡は、むろんおぼつかないと申す立論であります。この理を推して考うれば、記憶の連絡がないから霊魂は一代限りのものと定めてよろしいと申すのは、不道理なることが分かりましょう。換言すれば、記憶の有無にかかわらず、霊魂そのものが不滅である以上は、決して滅亡論と同一視すべからざるは、むろんのことと考えます。
またここに一論ありて、死後の世界の有無は、いまだいずれとも決し難ければ、これをありとして余計の心配するよりは、むしろこれをなしとして安心する方がよろしいと申しますが、これも俗物論の一つである。まず、その論の不都合なる点は、人の安心は死後の世界の存するによりて得らるるか、なきによりて得らるるか、拙者はこれをなしとする方、かえって人に不安心を与うることと考えます。もっとも、悪人は来世のない方を喜びましょうが、いやしくも寸善尺徳をなしたる記憶あるものは、来世の存するを聞きて安心するに相違ない。よしその問題は別論として考うるも、未来世界の有無いまだ判然せざるに、強いてこれをなしと定めたならば、かえって不安心となりて、余計の心配を引き起こし、もし、これをありと定めたならば、必ず安心することができ