Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しほんたいへいき
随筆 私本太平記
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.947 Zeichen · 114 Bildschirme
その十三
(三四・五・一五)
その十三
今月の「筆間茶話」は怠けていたが、次の“小ミダシ変り”へ来て、ちょうど連載回数も、五百一回となったのに気がついた。そこでこの辺で、読者にも肩をほごしていただき、自分もふと一ぷくを思ったわけ。気まぐれな不時の余談を、御笑恕ねがいたい。
また、私の不注意だが、それから先に訂正する。既載の「天王寺未来記(一)」に引用した歌の歌主を良邏法師としたがあれは“良暹法師”が正しい。ご注意をうけてハッとした。赤面のいたりだが、あやまるのは早いに如くなし。ごめんなさい。
忙しい中を、角川書店の角川源義氏が一ト抱えもの文献をもって来て、児島高徳のことやら、五流山伏と後醍醐朝との関係などについて、私の蒙をたすけてくれた。氏が旅行中にあつめた古地図、郷土史類だが、わけて岡山県の通史上下編は、探していたものだけに、ありがたかった。
また、永井龍男氏からも「おやくにたてば」といって一本を送られた。これは楠氏関係の古今の刊本、文集、絵画などを総覧的に編集した奇特な“図書解題”で私も未見な稀覯本であった。なんの果報か、どうもよく何かと寄与ばかりうけている。