Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
それが本当かどうかしらないけどさ、本当いうとね、わたし、医者と話してたら、いつでもむなくそが悪くなるの。くやしくて、おろしたりしてやるもんかと決心したのよ。」
こともなげにいう浜子の目に涙がきらきらしていた。それをかくしもせずに浜子は、
「今わたし、こやって涙こぼしてるけど、泣いてなんかいないつもりよ。ほんというとね、死んじゃおかと思ったの。でもやめた。考えてみたら、みんなわたしの責任なんだもん。」
それで浜子は一つの脱皮をとげたらしい。しかし兵六さんとしては、若い娘のそんな気持など皆目わからず、ただただ浜子の将来を案じた。
「だがね浜ちゃん、やっぱりそいつは、いかんよ。第一、子供づれじゃあ嫁にもらい手だってないぞ。」
「平気よ。もらってなんかもらわない。」
「そんなわけにもいくまい。そんなわけにいったところで、足手まといがあっちゃあ、働きに出ることもできんぞ。」
「平気。わたし、考えたの。おじさんの商売なら、わたしにだってできるって。ね、弟子入りさしてよ。」
「大きい腹、かかえてかい。」
「まだ大きくないわよ。大きくなるまで働いてさ、産む費用作るのよ。産んでからはおんぶして歩くわ。