Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
会社の方へかけあう分なら奥さんに知れないですむわね。」
兵六夫人は養育料のことで安江たちがごねようとしているという風にだけとったらしい。分析すればそういう部分もあるにはちがいないが、安江はだんだん不愉快になってきた。この子もり歌やおしめのにおいでつながりあってゆく純粋な気もちまでが泥んこになりそうでいやだったのだ。
「まあ、とにかく父親の名前と所がきだけ教えてちょうだいな。」
すると兵六夫人はちょっと不安がった目をし、
「長坂幸一ってんですがね。――あんたたずねてゆくつもり?」
「かもしれないわ。ことによっては。」
「じゃあちょっとまって。うちの人がもどったら相談しますわ。私が勝手に教えてあとでしかられたら困るわ。一日まってね。」
「いやね。私たち、何だかごろつきみたいね。いやだわ。」
「そんなこと安江さん。たのむわ。この通り。」
いやったらしく手を合わせて拝むのである。
「まってまってで半年すぎたのよ。可哀そうに。ふた親ありながらなさほさ(邪魔もの扱い)にされてさ。私、育てるわよ、ね音枝ちゃん。」
おしめをとりかえてやると、安江はさっさとおんぶして、
「さよなら、もうミルク代もいらないわ。