Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
」
音枝は少しむっとして、
「ひどいわ。おとうさんたら、もうそのタバコすってるくせしてさ。みんなただでくれたのよ。今時ただでくれるなんて、相当だと思うわ。」
そのしんけんさに安江はふとおかしくなり、
「ま、無理もないよね。かあさんだって、さっきはちょっとうれしかったものね。」
すると音枝はたちまちいい気になり、
「ね、半値で卸してあげるから、私にも商売しろっていうのよ。」
「え、やみ屋になれってかい? お前、いい気になって承知したんだろ。」
安江の、こんどは許すまじい様子に、音枝はさすがにあかくなり、
「ことわったわよ。ただ、冬坊の方は乗気だったわ。『魅力』だってよ。」
「あきれたねまったく。戦争中はゆう久の大義に生きるなんて小学生のくせに悲壮がったりしてさ、中学生の今はやみ屋に魅力だって。兵六さんも兵六さんだよ。子供つかまえてさ。」
「じょうだんだよ、おかあさん。冬坊にやれるもんですか。――それよか、もっと別の話もあったけど、おかあさんおこるからやめる。」
「そこまでいってやめるヤツがあるかい。」
「ヤツなんて、失礼ね。――でもこれは、もしかしたらおかあさんも『魅力』